2022年、下落した株価はいつ上昇するのか?

投資

2022年の株価、散々な結果でしたね。
旧積み立てNISA、あれこれ悩んで「先進国株式」を選んだのですが資産がどんどん目減りしてて、まともに直視できません。
先進国株式ですら下落相場で大変なのに、sp500や全米株式なんか選んでたら、もっと下げ幅が広がって大変だったはすです。
そんな状況下で気になるのが「いつ上昇に転じるのか?」ですが、未来のことは誰にも分かりません。
それでも過去のデータから現在の下落時がどんな状態か、株価が元の値まで復活する見込みがあるのか検証した動画を見つけたので、確認しましょう。
「節約マスクのお金の話」さんの動画です。

2022年のS&P500のリターンは歴代何位?【ランキング発表】

2022年のS&P500の成績は歴代何位?

2022年のS&P500の成績がドルベースで見るとかなり悪かったので、2023年はどうなるんだって不安になってる人も多いです。
そこで今日は2022年のS&P500の年間の騰落率を過去の騰落率と比較します。

2022年のS&P500

まず年代順にS&P500の騰落率を見てみましょう、1928年以降の95年分のデータを利用します。
騰落率は全てドルベースで配当を含まない指数そのもののリターンです。
こうしてみるとマイナスの年も結構あります。
95年中値上がりが63回、値下がりが30回、プラスマイナス0が2回、確率にすると値上がりが66.32%、値下がりが31.58%、プラスマイナス0が2.11%でした。
マイナスになる年なんて、そんなに珍しくありません。
では次に、この一覧をリターンの低かった年から順に並べ替えましょう。

2022年のS&P500の成績は歴代ワースト7位なのが分かりました、95年分中の7位なので結構悪いですよね。
しかも1位、2位、5位の1931年と1937年と1930年は中学校の歴史の教科書で出てくる世界恐慌中の暴落で、3位の2008年は100年に1度の金融危機と言われたリーマンショックによる暴落で、4位の1974年はこちらも歴史の教科書で出てくるオイルショックによる暴落で、6位の2002年はITバブルの崩壊による暴落です。
2022年より上位の下落は全て名称がついて後世に語り継がれるような暴落相場の中での下落です。
2022年に続いて2023年も下落が続くようだと今回の下落相場の名前がつくかもしれません、コロナバブル崩壊でしょうか、ロシアウクライナショックでしょうか?

2022年のS&P500の下落は日本人投資家にとって為替の影響で7%程度の下落にしかなってないので、みんな「のほほん」としてますが、ドルベースで見ると歴史的に見てもかなり悪かったのが分かります。

過去の暴落を振り返る

最近投資を始めた初心者の方は「米国株は右肩上がりだって聞いてたのに話が違うじゃないか」と思うかもしれません。
長期的に見れば右肩上がりなのは間違いないですが、過去にはちょくちょくどでかい暴落相場があったことを知っておくべきなので一度、超長期のチャートを見ましょう。

まず誰がどう見ても桁違いの1929年からの暴落は世界恐慌の始まりですね、厳密な定義はないですが1930年代後半くらいまで続いてたって見方が一般的です。
さっきのワースト7のうち3年分が期間に含まれてますし、最高値からの下落率はMAXで84%と歴史的において完全に異質の大暴落だったことが分かります。

その後しばらくはそんなに大きな下落はないですが、オイルショックがあった1970年代は目立たないけど地味にきつい時期でした。
オイルショックによる下落だけじゃなくて、そこからの回復も遅くて最高値を更新するまで10年近く掛かってます。
この時期は株式投資が全く報われなかった時代として「株式の死」と呼ばれました。
高いインフレ率が長く続いてた時期なので、2022年のインフレ率の高まりを見て米国株はまた1970年代のような相場になるんじゃないかと考えた人も多いです。
個人的にはインフレは12年かけて収まりそうな気がしますが、もしこの頃のように10年も最高値を更新しない展開が今後続いたら、本当の意味で長期投資家の忍耐力が問われます。

「なんで全然上がらないのに株式投資なんてしてんの?バカなの?」とか「今はNFTアート投資の時代よ、私が保有してるNFTはこの1年で50%も上昇したわ」とか「え、投資してて5年もマイナスなの?定期預金でもした方がマシじゃない?」とか散々ディスられるかもしれませんが、その時はみんなで声を掛け合って耐え忍びましょう。

1970年代はかなり厳しい時代でした、けどその分、80年代と90年代は気持ち良いくらいの上昇相場でした。
1987年にブラックマンデーとかありますが、そんなに長引くようなどでかい下落はありません。
ただ2000年代のITバブル崩壊とリーマンショックは、世界恐慌を除けば歴史的に見てもトップクラスの下落の連続だったのが分かります。

こうして長い歴史を振り返りながらチャートを見ると2020年のコロナショックなんて小石につまずいたくらいのレベルです。
今まで過去10年くらいの最近のチャートしか見てなかった人にとっては過去100年の暴落や停滞は衝撃的に見えるんじゃないでしょうか?
過去の暴落もシュミレーションした上で、やっぱり米国株投資に魅力を感じて続ける人は最近の相場しか知らない人よりも遥かに米国株投資を継続する力が強くなるんじゃないでしょうか?

2023年はどうなる?

もう一度、年間の騰落率に戻ります。
2022年がマイナスだったので2023年を占うつもりでマイナスだった年の翌年が過去にプラスだったのかマイナスだったのか調べてみました。

結果としてはマイナスの年の翌年がプラスになったのは29回中20回で68.97%、マイナスになったのは29回中18回で27.59%でした。
全体を通しての値上がりする確率と値下がりする確率と比較しても大きな差がないので、マイナスの翌年でも特に上がりやすいとか下がりやすいとか無さそうです、ただ値動きの大きさの平均を取ると面白いことが分かりました。
全体を通しての値上がりの平均は18.68%の上昇、値下がりの平均は14.88%の下落でした。
確率とごっちゃになってややこしいかもしれませんが上昇していた年の上昇率の平均が18.68%の上昇でした。
下落していた年の下落率の平均がマイナス14.88%でしたっていう話です。
それに対してマイナスの年の翌年がプラスになっていた場合の20回の上昇率の平均は23.86%、マイナスの年の翌年がマイナスになっていた場合の下落率の平均は-23.75%でした。

プラスの場合もマイナスの場合も全体の平均より大きな値動きになってて、2023年は上がるにしても下がるにしても大きな値動きになる可能性が過去の統計的には高いです。
サンプル数がそんなに多くないのでアテになるかは分からないですし「アテになってもプラスかマイナスか分からないけど大きく動く可能性が高いです、どや」とか言われても何の役にも立ちません。

結局、大事なのは上がろうと下がろうと自分が納得できる資金を納得できる投資先に振り分けるだけです。

2024年から新NISAが始まることもあってか2023年は積み立てない方が良いですかと言う質問が多く来てます。
新しいNISAについては基本的に特定口座で投資家商品に含み益がある状態で売却してNISAで買い直してもお得になるので、新NISAを理由に2023年に投資するかしないか考える必要はありません。
単純に2023年にどんな値動きをするかのポイントになってきます。
もちろん2023年が下落相場になって積み立てなかった分のお金を2024年に下がった所で一括でまとめて投資できれば積み立てない方が良かったって結論になります。

ただ仮に2023年中に大きく下落しても、2023年中に大損をつけて年末には回復してる可能性もあります。
コロナショックがあった2020年が正にそんな感じで、MAXでは30%以上の下落があったにも関わらず年間通してみれば16.26%の上昇で終わりました。
マイナスの年の翌年は大きく動く可能性があるので過去の平均値くらいの23.86%に上昇するかもしれません。
そうなったら投資した方が良かったって結論になります。

動画主は基本的に余剰資金は迷わず全て投資に回すのが一番効率の良い投資方法だと思ってるので「2023年も気にせず投資してください」って回答になってしまいます。
ただ、タイミング投資を全否定するつもりはないので、どうしても迷う人は積み立てを半分にして半分は後で投資する用に取っておいても良いでしょう。
上がってたら「半分だけの投資しておいて良かった」と思えるし、下がってたら「半分だけの残しておいて良かった」と思えるので、何となく大失敗した精神状態になりにくいからです。
動画主の過去の経験上、迷った挙げ句に全ツッパして逆を引いてしまった時は、迷わず全ツッパして逆を引いた時より後悔が大きいです。

専門家でも意見が割れるような難しい局面なので、最初にも言ったとおり上がろうと下がろうと自分が納得できる資金を納得できる投資先に振り分けることが重要です。

最後に

最後、動画主が私が過去の暴落を見て感じるのは世界の金融システムは過去の失敗を繰り返さないように進化してるってことです。

世界恐慌ほどの大暴落は今のところ発生してませんし、1970年代のような状態にならないように今、正に挑戦している所ですし、リーマンショックは100年に一度と言われながら立ち直るのも早かったです。
過去の失敗を教訓に学んでいます。

もちろん相場は金融システムだけでどうにかなるものではありませんが、私達長期投資家は資本主義社会が続く限り相場を右肩上がりに上昇するのを信じて投資を続けるだけです。

2022年のS&P500のリターンは歴代何位?【ランキング発表】雑感

2022年の下げ幅、こんな深刻なレベルだったなんて思いもしませんでした。
逆に考えればトータルで見ると、これから株価が上がる可能性も十分にある、って解釈も出来るかもしれません。
なかなか株価が回復しないので悩みどころですが、何とか「今こそ買い時」って認識して踏ん張りたいと思います。
詳しくは「2022年株価の暴落時こそチャンスなの?」をご覧ください。

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