新NISAでいくら稼げるかシミュレーション

投資

おさらいですが、新NISAを何年で埋めたら、どれだけ資産を増やせるかのシミュレーションです。
(前回の復習は「新NISAは一括投資5年コースが最適解!」をご覧ください)
理論上は最短の5年コースが一番、資産が増やせますが、新たな発見があるかもしれません。

【新NISA積み立てシミュレーション】360万×5年vs180万×10年vs120万×15年vs90万×20年vs60万×30年【徹底検証】

概要と結論

世界一分かりやすい新NISAシミュレーション。
2024年から始まる新NISAは1800万円の非課税限度額があります、今日はこの非課税枠を何年で埋めるのが良いのか、埋めるまでの期間の差でどのくらい差がつくかシミュレーションします。
結論を先に言うと基本的には早ければ早いほど良いです。
ただ実際にシミュレーションの結果を見ることで、どのくらい年数が違うとどのくらい差が生まれるのか、相場状況によっては時間を掛けて投資した方が良いケースも過去にあったんじゃないかってことも分かりますので一緒に見ていきましょう。
今回は過去の実際の値動きをもとにシミュレーションします。

シミュレーション方法

よく将来の資産を計算する時に使われるような毎年5%上昇する場合とかではあんまり意味がないですよね、定率で上昇しかしないならなるべく早く投資した方が良いに決まってますし、5%定率上昇は株式投資では現実的ではないので生まれた差も参考になるのか良く分かりません。
と言うことで過去の値動きを使うんですけど利用するのは動画主がメインで投資してるS&P500の年間のリターンです。
360万円を5年間、180万円を10年間、120万円を15年間、90万円を20年間、60万円を30年間って5パターンでS&P500に投資してた場合の資産が30年後いくらになってるか検証します、便宜上、年間の投資金額が多い方から順にパターンA、B、C、D、Eと呼びます。
投資をスタートする時期が同じで投資元本は全て1800万円で一致してる状況で、1800万円をどれだけ小分けして入れるかでリターンがどれだけ変わるかを調べます。
今回パターンを5つに分けた理由ですけど新NISAでは年間360万円の投資が上限なので最速で埋めれば5年で終わります、ただ実際は最速で埋められる一般人は少ないですよね、本気で資産形成しようと思っても毎月5万円くらいが限界の人も結構いるんじゃないでしょうか?
だから今回は毎月5万円年間60万円の場合もシミュレーションに入れました。
毎月3万円年間36万円で50年掛けて積み立てるパターンもやれよと思われるかもしれませんが、あまり長くするとシミュレーションできるケースが少なくなってしまいます。
今回の検証では投資開始から30年後の評価額を比較する必要があります、例えば15年後の時点ではパターンDとEはまだ積み立ててる途中で、投資元本の金額が全て揃った状態でのフェアな比較ができないからです。
今回利用するデータは1973年からのS&P500の円換算の年間のリターンを採用しました。
30年なら1973年から2002年まで運用した場合のパターンAからEの最終的な資産額1974年から2003年まで運用した場合のパターンAからEの最終的な資産額って感じで1993年から2022年までで運用した場合までの全21ケースで比較できます。
21ケースでも正直多くないですが、今回は為替の影響も加味したデータで作るために変動相場線に完全に移行した1973年からのデータにしたので仕方ありません、後でデータが少ない分を補うための検証もします。
今回の検証は年初に一括投資してる仮定で計算してます、過去のデータにおいて長期間の積み立て方法では毎月均等に積み立てるより年初に一括投資した方が若干パフォーマンスは良くなる傾向があります、色々細かく話したいこともありますが本題ではないので今日はしません。
とりあえず今回の目的は1800万円を埋める年数の違いでどのくらいリターンに差がつくか調べることなので、パターンAからEの全てで年初一括投資する条件で合わせてるので検証内容に支障ありません。

結果発表

結果はこちらです、一番上の行を例に表の見方を説明します。
1973年から2002年までの期間で最初の5年で1800万円を投資するAパターンでは2002年時点の評価額が1億7695万円、最初の10年で1800万円を投資するBパターンでは2002年時点の評価額が1億7024万円、最初の15年で1800万円を投資するCパターンでは2002年時点の評価額が1億3974万円、最初の20年で1800万円を投資するDパターンでは2002年時点の評価額が1億2049万円、30年掛けて1800万円を投資するEパターンでは2002年時点の評価額が8890万円になってます。
「意外とパターンAとパターンBの差が小さいわね」とか「パターンのCとパターンDも思ったより差が小さいぞ」とか色々思う所はありますよね。
例えば1973年スタートのケースでは第二次オイルショックが起きた時期の関係で相場的にパターンAはちょっと不利になってます。
パターンAが有利な期間を見ると1992年スタートのケースはパターンAが3億2309万円になってるのに対して、パターンBは2億2323万円にしかなってません、どっちも大きな金額ですが1億円の差はかなり大きいですよね。
その時その時の相場状況でどのパターンが有利になるかは変わっていくので興味のある人は画面を止めて穴があくまでこの表を見つめてみてください。

先ほどの表を視覚的に分かりやすく、各ケースでパターンAからパターンEまでの最終的な評価額を棒グラフで表してます。
これを見て一発で気づくことがあります、パターンA>パターンB>パターンC>パターンD>パターンEが全てのケースで成立して、この期間における検証では見事に早く投資してた場合の方が全てのケースで上回ってます。
どれくらい上回るかは相場状況によるのでケースによって差が小さくなったりしますが勝敗がひっくり返ることはありませんでした、投資をするのは早ければ早いほど良いのが成立してることが分かりますね。

パターンA>パターンBの場合

先ほどの検証では投資するなら早い方が良かったって結論が出ました。
じゃあ長い時間を掛けて積み立てたパターンが上回ることが絶対にあり得ないかと言ったらそんなことはありません。
例えばパターンBがパターンAを上回るにはどんな値動きをすれば良いか分かりますか?
分かりやすいのは6年目から10年目で大きく下落する相場ですね。
極端ですが分かりやすい例を一つあげると1年目から5年目はずっと株価が一定、大暴落して6年目から10年目も株価が一定と仮定するとパターンAは高値で積み立てることになって、パターンBはその後の安値でも仕込めるから平均取得単価が安くなりますよね。
株価がスタート時点に戻った時、パターンAはプラスマイナス0に対してパターンBでは利益が発生してて、パターンBがパターンAを上回れる可能性はちゃんとあるわけです。
ただ検証方法の説明で話したとおり、今回は30年単位にしたせいでサンプルが少なかったので、そんな状況がこの期間にはなかっただけかもしれません。
パターンAとパターンBだけで比較するなら10年の期間で調べることが可能なので勝敗をひっくり返せそうな期間があるか調べましょう、最強のパターンAを倒せる期間を探すと言ってもそんなに難しい話ではなく、恐らくリーマンショックがあった2008年が6年目から10年目に入ってくる状況がパターンAにとって一番不利になると考えられます。

全部試してみた所2008年を6年目に入れた場合が一番パターンBが有利になったので結果を見ましょう、イメージしやすいようパターンAで積み立ててるのをA太君、パターンBで積み立ててるのをB子ちゃんとします、2003年に2人同時に積み立てスタートです。
当然入金力が大きく違うので年々差は広がっていって2007年にA太君の積み立ては終了、この時点での評価額はA太君が2421万円、B子ちゃんは1210万円です、差が半分なのは入金力が半分なので当然ですね。
A太君は元本1800万円に対して620万円くらいプラスになってるので上機嫌「B子ちゃんは310万円しかプラスじゃないんだね」って感じです。
ただその後A太君に悲劇が訪れます、2008年のリーマンショックですね。もちろんB子ちゃんもダメージは受けますが、安くなった所でもコツコツ買っていけるのでA太君より精神的には安定できそうですね。
そしてB子ちゃんも積み立て終了した2012年終了時点の評価額は2045万円、B子ちゃんの評価額は2164万円でB子ちゃんが上回りました、当たり前ですが積み立て終了時点での差はもうひっくり返ることはありません。
その後は相場が10%上昇したらどちらも同じように10%上昇するだけですし、5%下落したらどちらも同じように5%下落するだけです。
2022年時点でA太君の評価額は1億147万円、B子ちゃんの評価額は1億738万円です。
ちなみにこのケースだと何年後でもA太君の評価額は常にB子ちゃんの評価額より5.5%くらい少なくなります。

この検証結果を見て皆さんどう思いましたか?
個人的にはリーマンショックという大きな金融危機を入れた割にそこまで大きな差は開いてないかなって印象です。
もちろん、もし6年目から10年目が継続的に発生している長い大暴落相場だったらもっと差がつきます、ただ過去の歴史上5年も悪い相場が続くことはほぼないので、たまたま6年目から10年目に起こってしまう可能性と1年目から5年目に集中投資で勝てる可能性を比べたら、普通に考えればパターンAが有利だと考えるのが自然だと思います。

補足と言いたいこと

補足1.過去を探せば早く積み立てした方がリターンが劣るケースはいっぱい見つかる。

さっきはリーマンショックが6年目に発生した場合のパターンAとパターンBではパターンAが下回ってしまう例を出しました、ただもっと古い歴史も遡れば積み立て期間が短い場合の方が負けてしまうケースも間違いなくあります。
特に今回はパターンAは積み立て期間5年、パターンBは積み立て期間10年としてますが実際は6年、7年で積み立て終わるパターンもありますよね。
この期間の差が少ないほど逆の結果も起こりやすくなるので、5年パターンと6年パターンで検証したら多分ひっくり返るケースも沢山出てくるはずです。
ただ過去の相場においてはできるだけ短い期間で積み立てた方が勝率が高くなるのは間違いありません、1973年以前のデータを含めても同じです。
もちろん2024年からの期間が5年で積み立てるのが最適解になるのか、6年、7年で積み立てるのは最適解になるかは分かりません。
でも少なくとも過去の長い歴史において勝率が高かったのはできるだけ早く投資することだったので、恐らく動画主は自分にできる最速で1800万円の非課税枠を埋めると思います。

補足2.今回のシミュレーションは新NISAで投資できる1800万円に特化したものである。

実際は5年で1800万円投資した後に全く投資をしない人なんて少ないですよね、恐らく特定口座で投資をするので基本的には入金力が高い人間が資産を大きく増やせる可能性は高いです、今回の検証は資産全体の成長を見る上でのシミュレーションではないことは理解しておいてください。
ただ今回のシミュレーションを見ることで早めに投資するのが過去のデータ的には最適解なのが納得しやすくなるんじゃないかと思います。

補足3.新NISAの最速での積み立て期間5年は十分に分散ができてる。

動画主はまとまった資金があるけど一括で投資するのが怖いって人には3年くらい掛けて分割して投資することをオススメしてます。
もちろん一括で投資するのが一番良いと思いますが、すぐ暴落したらめちゃめちゃ気分が悪いですよね、投資初心者の方とかだと下手したら狼狽して全て売却してしまうかもしれません、かと言って5年も10年も掛けてたら一括投資より悪くなる可能性がどんどん上がります。
投資に慣れるために暴落リスクを考えるにしても丁度良いのが3年くらいじゃないかなって考えです。
新NISAの場合、1800万円とかなり大きな金額を最低でも5年もかけて分散するからかなり安心できる気がしますよね。
動画主の考えとしては毎年何も考えず全力で360万円を目標に積み立て続けるのが一番良いと思います。
以上、世界一分かりやすい新NISAシミュレーションでした。

【新NISA積み立てシミュレーション】360万×5年vs180万×10年vs120万×15年vs90万×20年vs60万×30年【徹底検証】雑感

5年コースを30年間寝かせると1億まで資産が増やせる…驚愕の事実です。
問題は、そもそも30年まで待ってられるか?って点ですね。この検証はあくまで資産形成用で、セミリタイア用じゃないので。
相場が悪い(高値掴み直後に株価急落)と、5年コースでも損をする可能性があるみたいですが確率は低いはずなので、やはり最短の5年コースがベストでしょう。

【PR】

底辺セミリタイアへの足掛かりに「証券口座」が必須です。
特にネット系証券では「SBI証券」と「楽天証券」がオススメです。

<SBI証券と楽天証券の特徴>
・ネット証券の人気ツートップ
・取り扱いファンド数がトップクラスに多く、運用コストが最低水準の「eMAXIS Srim」シリーズも勢ぞろい
・NISA、iDeco対応で、新NISAでセミリタイアも可能
・口座開設手数料、維持手数料無料
・月100円から積み立て投資できて、ポイント投資も可能

ネット系証券の定番「SBI証券」と「楽天証券」はハピタス経由で申し込むと、現金に換金可能なポイントがたっぷり貰えます。

※2023年2月現在

もし「SBI証券」や「楽天証券」で口座を作る場合、ぜひ私の紹介クーポンコードをご利用ください。
「ハピタス経由で「SBI証券」か「楽天証券」に申し込む」
※紹介コードを有効化するため、アドブロック系アプリを一時無効にして、クッキーを有効にしてください。

↓一日一回、応援クリックお願いします↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました