投資初心者向けにオススメだと言われる銘柄は代表的なものに厳選すると「全世界株式オールカントリー(通称オルカン)」「全世界株式(除く日本)」「先進国株式」「S&P500」「全米株式インデックス・ファンド」のほぼ5択になります。
ですが先進国で唯一、経済成長してるアメリカの株価の割合次第(他の先進国は成長率横ばいで、新興国の株式も短期なら利益も上がる場合もありますが、長期で見るとガタガタで成長率が怪しいです)
基本的な違いは「アメリカの株式を含んでいる割合は?」「他国の株式を含むことでどれだけリスク分散できているか?」と言った部分です。
アメリカの株価は先進国で唯一、経済成長していて現状では「一人勝ち」状態です。
(他の先進国は基本的に成長率は横ばいで、新興国の株式も短期なら利益も上がってるように見えますが、長期で見るとガタガタで未知数な部分があります)
大まかに言うと「アメリカ全振り」か「他国も混ぜてリスク回避」か、さらにアメリカ全振りにしても「大手企業」か「大中小企業」か、って違いです。
それでも5年後、10年後の株価はたとえプロでも分からない代物なので「どの国とベットするか、心中する覚悟があるのか?」を考慮した上で積み立てnisaに挑むべきでしょう。
今回は「全世界株式オールカントリー(オルカン)」と「全世界株式(除く日本)」を比較した動画を紹介します。
「しばとん投資信託」さんの動画です。
儲かるのはどっち?全世界株式オールカントリーと除く日本を徹底検証!【eMAXIS Slim】【投資信託】
果たして日本は必要なのか?
「全世界株式のオールカントリー」と「除く日本」のリターンを含めて検証します。
投資初心者の人なら最初、どの投資信託にすれば良いのかめちゃくちゃ悩みます。
初心者にオススメされる全世界株式に投資する投資信託には2種類あり、全世界の株式を含んだ「オールカントリー」と「日本を除いた」全世界の株式に投資するものがあります。
両方とも良い投資先なのは間違いないですが「オルカン」と「除く日本」のどっちが良いか分からない人も結構います。
ズバリ言うと「どっちの方がお金が増えるか」が問題です。
動画内では過去の色んなパターンで20年間積み立て投資した時を具体的に比較、さらに、それぞれの投資信託の内容についても紹介してるので「オルカン」と「除く日本」どっち方が積み立て投資でお金を増やしてくれるのかがよく分かるので参考になります。
「全世界株式オールカントリー(オルカン)」と「全世界株式(除く日本)」の違い
全世界の株式に投資する投資信託には2つ、代表的なものがあります。
一つ目は全世界に広く投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で、二つ目の投資信託が日本を除いた全世界の株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」です。
2つの投資信託の内容をそれぞれ確認しましょう。
信託報酬
資産運用に対して掛かってくる信託報酬は両方とも0.1144%でめちゃくちゃ安い部類です。
純資産総額
次は投資信託の人気の指標としても見られる純資産総額はオールカントリーが2359億円、除く日本が752億円、オールカントリーの方がかなり純資産総額が多くて人気が高いでs。
指数
次は投資信託が連動させていく指数です。
オールカントリーの方が「MSCI・オールカントリーワールドインデックス」って言われる指数で「ACWI」とも言われてます。
除く日本の方も同じ「MSCI・オールカントリーワールドインデックス」だけど、そこから日本を除いた「ACWI(除く日本)」って指数になります。
どちらも全世界の株式をしっかり含んでて、日本を含んでるか含んでないかの違いです。
投資対象
投資対象についてはオールカントリーは日本を含んだ全世界が投資対象、除く日本の方は日本を除く全世界が投資対象です。
ちなみにオールカントリーの方に含まれている銘柄数は2932銘柄で、除く日本は2660銘柄、
両方とも3000近くの銘柄に分散して投資してます。
過去30年の値動きから「全世界株式オールカントリー(オルカン)」と「全世界株式(除く日本)」を比較
ここからオールカントリーと除く日本どちらがお金を増やしてくれる可能性があるのか見ていきます。
1990年から2020年までの過去約30年の値動きを見てみると、一時的に暴落してガクンって凹んでる所はあるけど長期的に見たら右肩上がりで上昇してます。
「オールカントリー(オルカン)」と、そこから日本を取り除いた「除く日本」ではどっちの方が積み立て投資したときのお金を増やしてくれるのか、色んなパターンでの積立投資で具体的に検証します。
前提条件として、投資を始めるタイミングによってリターンが大きく変わるので、出来るだけ色んな時期のパターンで見る必要があります。
積み立てnisaを考慮すると20年間が一つの区切りの期間なので、20年間積み立て投資した場合で検証すると12パターンの期間で区切れます。
積立金額は積立nisaを想定して毎月3万円、積み立て総額は720万円。
積立期間は1990年から2009年の20年間、そこから1年ずらして1991年から2010年の20年間、と言った具合で最後の2001年から2020年前での12パターンを検証してます。
まずは1990年から2009年の積立投資を見ると、除く日本のほうが赤線よりも上の位置にあるのが分かります。
実際時価評価額を見てみるとオールカントリーは1053万円、除く日本が1,180万円、両方とも1000万円オーバーだけど、比較するとを除く日本のほうが少し多くお金を増やしてくれます。
残りの11パターンでも計算した結果が以下の表です。
評価益
1990年~2009年
オールカントリー +333万円 除く日本 +460万円
1991年~2010年
オールカントリー +383万円 除く日本 +490万円
1992年~2011年
オールカントリー +226万円 除く日本 +308万円
1993年~2012年
オールカントリー +293万円 除く日本 +376万円
1994年~2013年
オールカントリー +434万円 除く日本 +506万円
1995年~2014年
オールカントリー +399万円 除く日本 +457万円
1996年~2015年
オールカントリー +300万円 除く日本 +328万円
1997年~2016年
オールカントリー +316万円 除く日本 +339万円
1998年~2017年
オールカントリー +495万円 除く日本 +517万円
1999年~2018年
オールカントリー +326万円 除く日本 +348万円
2000年~2019年
オールカントリー +548万円 除く日本 +578万円
2001年~2020年
オールカントリー +699万円 除く日本 +732万円
元本からどれぐらい増えたかの評価益を、それぞれの期間で見てます。
例えば1990年から2009年に積み立て投資した場合だとオールカントリーは元本から+333万円、除く日本の方はプラス460万円になってます。
次は1991年から2010年に積立投資した場合だとオールカントリーは元本から+383万円、除く日本の方はプラス490万円になってます。
全部のパターンを見ていくと、いずれの期間でも「除く日本」の方が「オールカントリー(オルカン)」よりも多く資産が増えます。
過去約30年の指数の動きを比較してみても明らかで、長期間で「除く日本」の方が「オールカントリー」を上回っていて、これが何を意味するかと言うと、日本を含んでる方がパフォーマンスが悪くなってるってことです。
比較すると「オールカントリー」より「除く日本」の方が良いのかと思けど、必ずしもそういうわけではなく、どちらも良い投資先には違いありません。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」については日本という国もしっかり含んだ上で広く分散投資できてるって事でもあります。
あくまでも「分散が基本」なので、日本を含んだ方が良いか分からない人はオールカントリーを選ぶって言う選択でも全然問題ありません。
一方、日本は将来的にあんまり期待できないと思って、金が増える可能性が高い方が良いと思うなら「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」にする選択も考えられます。
どちらが良い悪いではなくて自分が納得して積み立てを継続していける方を選べば問題ありません。
キーワードは納得、積み立て、継続。
今日紹介した2つの投資信託とも良いものには間違いないので、あなたにとってベストな投資信託と一緒にお金を増やしていましょう。
儲かるのはどっち?全世界株式オールカントリーと除く日本を徹底検証!の雑感
薄々予想はしてましたが「やはり」って結果でしたね。
そもそも日本円の価値が目減りして大変だから積み立てnisaで投資信託で凌ごうって考えてるのに、日本株にも長期的には期待できないのは確実みたいですね。
実は「他国も混ぜてリスク回避」する場合「オルカン」や「除く日本」以外にも選択肢があります。
詳細は「全世界株、先進国株、米国株、積み立てNISAオススメ銘柄を徹底比較!」をご覧ください。
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