新NISAでさらに稼げる裏技があるって!?

投資

前に新NISAは5年コースか15年コースどっちが得か、実際に株価と当てはめたシミュレーションの記事を投稿しました。
(詳しくは「新NISAは一括投資5年コースが最適解!」をご覧ください)
シミュレーションした動画主が最近、新NISAの裏技を編み出したようです。
かなり実践的な内容みたいなので、一緒に見てみましょう。
「暮らしに役立つ理数系チャンネル」さんの動画です。

新NISAで使える「裏ワザ」を3つ紹介&解説!

新NISAの積み立て方は毎年360万円積み立てを5年間継続して、あとは放置がベストでしょって思ってる方も多いと思います。
でも実は資産を増やせる「裏技」が存在します、早速その裏技3つを紹介します。

新NISA裏ワザ3選

1つ目が毎月積み立てではなく、1月にまとめて集中投資する裏技です。
次に2つ目、新NISA口座と特定口座を併用する方法です。
例えば年間360万円積み立てるのを5年間繰り返すなら、1年目は360万円だけ投資して残り1440万円は現金で取っておくのですが、その1440万円を運用しないのが勿体ないので、とりあえず1年目から特定口座で運用して増やすわけです。
最後3つ目が評価液がマイナスの場合のみ使える裏技ですが普通に売って買い直す、たったこれだけです。
何が良いかと言うと、これで生涯投資枠が復活します。
言葉だけでは分かりにくいので、次のスライドから順番に詳細を説明します。

今回の動画では裏技の紹介と具体的な説明をするだけで、その裏技に実際どれぐらい効果があるかって過去相場を使ったシミュレーションはまた次回の動画で行います。

裏ワザ① 毎月積み立てではなく、1月に集中投資する

1つ目の裏技、1月に集中投資するとどうなるかメリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。

メリット
・資産が増やせる
・売買手数料を抑えられる(原則ノーロードなので無意味)
デメリット
・リスクに対してリターンが見合わない(可能性がある)
・自動買い付けが出来ない
・積み立てに応じたポイントが付与数が減る

メリット1つ目ですが、どんな理屈で資産が増やせるか、おなじみのジャックとジルを使って説明します。
普通に年間360万円積み立てを5年間行うジャックの場合、通常なら毎月30万円ずつ積み立てる計算です。
例えば15年後の資産額を評価したい場合、最初の30万円は15年間運用されてるけど、次の30万円は1ヶ月だけ運用される期間が短くなるので14年11ヶ月分だけ運用、さらに次の30万円はさらに短く14年10ヶ月分だけ運用されます。
ここでジルが裏技を使って毎年1月に360万円一括で投資すれば新NISA1年目に投資し360万円分は全て15年間運用されます。
前回の動画で分散投資って実は時間が分散されてるようでされてない状態だと説明しました、分散投資って投資されるタイミングはばらけるのでタイミングって意味では分散されてるけど、一つ一つの30万円が株式市場で運用されてる期間はその分短くなるので、その期間の分散は短くなります。
市場がジグザグした値動きをしながら緩やかに右肩上がりで成長するから、投資されたお金が市場で運用される期間が長くなるほど元本割れリスクが減って増える可能性が高くなるので当然、裏技を使ってるジルの方が投資した金額が市場に晒されてる期間が僅かに長くなるので、より資産を増やせます。
ちなみに積み立て初めてから2年目も3年目も、1年目の場合と同様、それぞれの30万円分がほんの数ヶ月分だけジルの方が長く投資期間を取れます。

1つ目のメリットは先ほど言ったとおりの理屈で一応は資産が増やせます。
ただデメリットの1つ目の説明にも繋がりますが、資産を増やせるメリットは実はそこまで大きくないです。
さっきの図で説明したとおり、裏技を使ったジルはジャックより数ヶ月分だけ市場に晒される期間が長くなる、複利の恩恵を受けられる期間がたった数ヶ月分だけ長くなるようなイメージです。
例えば前回の動画で毎年120万円積み立てを15年、それとも毎年360万円積み立てを5年間、どっちが良いかシミュレーションした時は結果に明確な違いが出ました。
何でかと言うと、例えば最後の360万円分を積み立てる場合を考えるとジルは5年目、積み立て始めてから4年後に360万円積み立てて終了なので、スタートから15年後の資産額を比較する場合、この360万円は11年間も市場に晒されて複利運用されます。
一方、ジャックの方は例えば最後の15年目に積み立てた120万円ってスタートから14年後に積み立ててることになるので、たった1年間だけ運用されて、1年分の複利効果しか受けられず終了、両者の一番最後の120万円分だけ比較しても、ジャックの方は10年も市場で運用される期間が短いことになります。
他の120万円についても9年とか8年とか年単位で違いが出てくるので、市場に晒される期間が増えるメリットが、投資タイミングの分散が下がるデメリットを補って余りある、めちゃくちゃお釣りが来るぐらいメリットが大きいので投資期間を5年間に短くした方が良さそうだって結果でした。
ただ今回の裏技を使うか使わないかって違いは年単位ではなく数ヶ月単位で運用期間を増やせるだけの違いなので、投資タイミングの分散は格段に減りますが、タイミングの分散が単純に12分の1になるわけではなく、一度に360万円投資するタイミングは毎年1月、1年ずつしっかり間隔が空いてるので単純にタイミングの分散が激減するかと言うと一概にそうでもなく、少しギャンブル性が上がって得する可能性も損する可能性も大きくしてしまう可能性があります。
でもメリットが少し小さめなので、デメリットの度合いによっては裏技のリスクとリターンが合わない可能性もあるので、このリスクとリターンを厳密に調査するには単純にきれいな右肩上がりの相場でシミュレーションするのではなく、過去相場を用いたシミュレーションを行う必要があります。

次にメリットの2つ目、年1回しか買い付けしないので当然、売買手数料は安く済みますが、よく調べると別にメリットではなくて現在の積み立てNISAの対象に指定されてる投資信託ってノーロード、全部売買手数料無料なんです。
年に何回買い付けても購入手数料は元からタダなので、このメリットは無いに等しいです。

次にデメリットですが、一つ目は説明し終わったので次に2つ目、自動買い付けできないので少し手間が掛かったり、買い付け忘れてしまう可能性があります。

SBI証券&楽天証券_積み立て設定画面

例えばSBI証券だと自動積み立て設定が毎日、毎週、毎月など色々選べて、さらに隔月まであって、調べたら奇数月にするか偶数月にするかまで選べるみたいですが、さすがに毎年1月って設定はできないみたいです。
楽天証券は自動で買い付ける場合は原則、毎月積み立てで決済、方法によっては毎日積み立てもできるけど、やっぱり毎年1月だけ積み立てる設定はできないので、毎年1月に買いたいなら手動で買い付けないといけません。

最後3つ目のデメリットですが、積み立てのオマケで貰えるポイントが減ってしまいます。

積み立て投資における獲得ポイント

ほとんどの証券会社で毎月積み立て額5万円を上限に応じたポイントが貰えます。
何でどこの証券会社も揃って5万円を上限なのかと言うと金融証券取引法に「信用の供与が10万円を超えてはならない」って文言があってクレカ積み立ての場合、引き落としの都合上2ヶ月分が一時的に貸し付けられる可能性があるので1ヶ月辺り5万円までポイント対象になるらしく、月に5万円積み立てても30万円積み立てても360万円積み立てても、ポイント対象になる金額は月5万円で、ポイント付与率を掛け算したポイントが貰えます。
そのポイント付与率は証券会社や決済方法、ゴールドかどうか、色々条件で変わりますが、仮に1%で計算すると毎月積み立てならそのたびに500ポイント、年間6000ポイント貰えます。
これを毎年1月のみの買い付けにすると年間500ポイントしか貰えなくなるので、毎年5500ポイント損、5年間積み立てる場合、合計で27,500ポイントも損してしまいます。
現状ではポイント制ですが新NISAに合わせて各証券会社がキャンペーンを打ち出すと予想する投資系YouTuberの方も結構いらっしゃって、もし本当ならさらにポイント付与率がアップする分、もっと損する可能性も出てきてしまいます。
以上が裏技一つ目のメリット・デメリットの解説でした。

裏ワザ② 新NISA口座と特定口座を併用する

次に2つ目の裏技は新NISA口座と特定口座を併用する方法で、メリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。

メリット
・資産が増やせる
デメリット
・特定口座が元本割れした場合、新NISAを満額(1800万円)積み立てられない可能性もある
(→メリットでもある)
・特定口座を取り崩す手間が掛かる
(裏技①と組み合わせればある程度解消できる)

まずメリットの方からどんな理屈で資産が増やせるか解説します。
裏技②を使う、新NISA口座と特定口座を併用するとどうなるか見ましょう、ここでは口座内にある元本の金額を数字で、利益の金額をαやデータなどの文字で示してます。
新NISA口座はもちろん非課税口座で、特定口座は利益に対して課税される口座です。
まず裏技を使ってないジャックは1年目から5年目にそれぞれ360万円ずつ積み立てて、合計1800万円の生涯投資枠の満額に到達して終了です。
ここで勿体ないのが1年目は360万円だけ積み立ててるので、最初から1800万円持ってるなら、残った現金1440万円を投資して少しでも複利運用した方が資産が増やせます。
裏技を使ってるジルは1年目はNISA講座で360万円積み立てて、残り1440万円を特定口座つまり課税口座で運用します。

何となく課税口座は「税金取られちゃうから損だ」って先入観があるかもしれませんが、税金は約20%で得られた利益が80%、要するに利益が約0.8倍に圧縮されるだけで別に損してるわけではないので、この0.8倍の利益は積極的に取りに行った方が良いです。

2年目になる過程で1440万円に利益が乗っかった金額が特定口座で運用されてる状態で、2年目はこの特定口座から360万円分だけ取り崩してNISA口座に移すようなイメージで、もちろん同じ商品を買っても良いので売って買い直すようなイメージです、右肩上がりで株式市場が「成長するなら」間違いなく資産は増やせますよね。
もっと言うと特定口座は新NISAが始まる2024年からではなく、早速2023年の今年から使った方がもちろん良いです。
この裏技は動画主が過去に新NISA口座で年間120万円積み立てを15年間行うぐらいなら、実は1年目に特定口座でまとめて1800万円運用した方が資産を増やせる場合があるとシミュレーションした動画を出していて、これを応用したわけです。
動画主としては裏技②の方が使える裏技だと考えてて、何故かと言うと課税口座を使うものの、ほぼ一括投資に近い形を取れるからです。
新NISAの裏技に「NISA口座以外のものを使う」のは裏技じゃないんじゃないって感じる方もいるかもしれませんが、新NISAだけ使えば当然最も資産を増やせるって固定観念を打ち破って、特定口座も使った方が実はお得だって発想が意外と思いつかないかもしれないです。
一括投資の方がリターンが良くなるだけではなく、意外な事実で元本割れの確率も下がるのは前回の過去相場を用いたシミュレーション動画でお伝えしたとおりなので、この裏技めちゃめちゃ使えると思ってますが、多分皆さんが引っ掛かってるのはデメリットでも書いてるとおり「もし特定口座で運用した時に元本割れしたらどうするの?新NISA講座で満額の1800万円積み立て切れないじゃん」ってことですね。
実はそこまでデメリットではないと言うか、捉え方によってはメリットでもあります。

裏ワザ②で元本割れするケース

例えば特定口座で運用して、運用リターンが毎年マイナスになってしまった場合の一例です。
この場合はジルの特定口座は4年目の取り崩し前は180万円しかなかった想定で、ジルが4年目に通常の半分の180万円しか新NISA口座で積み立てられなかった場合の数字です。
5年目のジルの新NISAの積み立て額はもちろんゼロで、特定口座の中身もゼロです。
なかなかメンタル的にもネガティブになりそうで、しかも4年目、5年目に積み立てられないのは結構な痛手になる場合もあります。
何故かと言うと前回動画のシミュレーションでも説明したとおり、暴落時に積み立てると将来的に資産額が最高額になったりするからで、基本的に株は安く買って高く売れば儲かるので株価が下がってる時こそ買い時だからです。
ただ、この場合のジルの良い所を上げるとすれば生涯投資額1800万円を埋め切ってないので、もちろん新NISA口座に資金を追加投入できます、6年目以降に追加投入しても良いし、4年目や5年目に追加投入してもOKです。
基本的に生涯投資枠1800万円を使い切れる方は入金力があるので、追加投入できる場合が多いし、ぴったり1800万円だけ持ってる方も逆に珍しい気がするので、追加投入できる資金があれば特定口座の評価額がゼロになってもあまり問題にはなりません。

ただ、その追加投入資金も含めて最初から特定口座で運用すれば株価が右肩上がりに成長する場合はもちろん、もっともっと増やせることになるので追加資金を別で確保するのか、それとも特定口座で運用するかは難しい問題ですね。

ここまでの説明を聞いて皆さんならジャック方式か、裏技②を使うジル方式か、どちらを選びますか?
動画主の予想ではこの説明を聞いても「さすがに元本割れして1800万円満額まで積み立てられないのは怖いからジル方式は怖いな、とりあえずジャック方式にしとくか」って方もまだ結構いるかと思います。

もしも年間非課税枠が無制限(1800万円)だったら?

さっきの説明で何故元本割れした事例がある意味良いと言えるのか分からなかった方のために、もう一つ別の説明を用意しました。
今回、エリンと言う新しい女性を登場させました、仮に金融庁から特権を与えられて、本来の年間の非課税額360万円が撤廃されて、幾らでも無制限に新NISAに積み立てられるものとします。
ただし生涯投資枠は変わらず1800万円、要するに年間非課税枠も事実上1800万になる状態で考えてみましょう。

この場合、今後相場が右肩上がりで成長すると思うなら、もちろん1年目に1800万円すべてNISA口座にぶち込めば得られるリターンが最大になります。
ただ、ここで運悪く株価が1年目の値段からどんどん下がっていってしまい、この5年間の間に一度も1年目の株価まで回復しなかったものとします、例えば1年目の株価を100とすると、2年目以降はすべて100以下ってことですね。

この時、裏技②を使っているジルは2年目以降は特定口座を取り崩して新NISA口座に360万円積み立てる際に評価額がマイナスなので、特定口座の元本も360万円より多い金額分、取り崩す必要が出てしまいます。
そして4年目から年間非課税枠360万円を満額積み立てられなくなってしまいました、5年目に至ってはゼロですね。
これで5年目が終わった時点の評価額は例えばエリンが1500万円だったとします、300万円の損ですね。
この時、ジルの5年目終了時点の評価額は幾らかと言うとエリンと全く同じ1500万円です、何でかと言うと、ジルが評価額がマイナスの特定口座のお金をただ損失を確定させてNISA口座に移してるだけだから、元本は変わっても評価額自体は変わらないからです。
2人の評価額は確かに同じですが、元本は違いますよね。
例えば最初の例で出てきた4年目は360万円満額積み立てられず、180万円しか積み立てず5年目は積み立て額がゼロなら、ジルのトータルの元本、使った生涯投資枠は1260万円です。
一方のエリンはもちろん生涯投資枠を1800万円フルに使ってしまってるので、右肩下がりの相場の場合はジルの方が良いですよね、障害投資枠が空いてるので6年目以降も積み立てて挽回するチャンスがありますから。
要するにジルの評価額がマイナスの場合、エリンの上位互換みたいなものです。

そう考えると裏技②を使ったジルって、エリンと比べても意外と悪くない選択肢に思えてきませんか?

確かに右肩上がりの相場の場合は特定口座の利益から税金が取られちゃいますが税金は20%、税金取られても利益の5分の4は残るわけなので右肩上がりの場合、ジルはエリンのやや下位互換、その代わり右肩下がりの場合、ジルはエリンのやや上位互換ってイメージですね。
だからエリン方式を選ぶか裏技②を使うジル方式を選ぶか、どっちにしますかって聞かれたら結構迷いますよね。
やっぱり相場は右肩上がりで成長する確率がもちろん高いのでエリン方式の方が良いのは間違いないですが、ジルも対抗できる選択肢です。
でもジャック方式とエリン方式どっちが良いかって聞かれたら迷いなくエリン方式を選ぶ人が多い気がします。
一括投資の方が資産が増やせるし、さらに元本割れリスクまで少ないのは前回の動画で データを示したとおりです、じゃあ一番最初に話を戻してジャックと裏技②を使ってるジルなら、どっちが良いかって聞いたら「ジルってエリンと良い勝負をするぐらい良い選択肢だったし、ジャックとエリンなら明らかにエリンの方が良いから、じゃあジャックと ジルならジルが良いでしょ」って思いませんか?

要するに裏技②のジルは、実際にはエリン式で積み立てたいけど現在のNISA制度では不可能だ、どうすれば良いだろうって人に対してエリン式とまで行かないけどジャックとエリンの中間、中間よりだいぶエリンに近い積み立て方式として新たに考えられた選択肢と言って差し支えないので、分散投資と一括投資どっちが良いのって質問に対して、そもそも分散投資が良いと思ってる方は裏技②を使うジル方式には見向きもしないとは思いますが、一括投資が良いと思ってる方は裏技②を使うジル方式はかなり有力な選択肢になります。

実は裏技②をわざわざ使ってるジルって特定口座の分が元本割れしてしまったら途中から新NISA口座が使えず潰してることになるから、相場が右肩下がりの場合に限ってデメリットが生じるように見えますが、でもエリンのように完全な一括投資をする場合はある意味、1年目に全額を投資することで2年目以降の年間積み立て枠を自分から潰しに行ってるので相場が右肩下がりだろうが右肩上がりだろうが、最初からデメリットを確定させてるようなものです。
「投資枠を潰しに行ってる」とか「デメリットを確定させる」ってめちゃくちゃ良くないように聞こえますが、一括投資って言葉をめちゃくちゃ悪く説明すると本来はそんな意味ですが、一括投資の2年目以降に積み立てられないデメリットより、早くから投資して得られる複利効果のメリットの方が大きいって知ってる方も多いし そのデータも実際に数字を見て理解してるから、わざわざデメリットだと思わないわけです。
ただ何となく裏技②のジルって相場が右肩下がりの場合だけデメリットになる不確定な デメリットの要素があるから、何となく不安になる感じがしますが、裏技②ジル方式で元本割れしてしまってもエリンのことを思い出せば、過度に不安になる必要はないって話でした。
本当にジャック方式が良いのか、裏技②のジル方式が良いのかは暴落相場なども含んだ過去相場を用いたシミュレーションしてみないと分からないです。

裏技②の2つ目のデメリットですが、特定口座を取り崩すのって面倒ですよね。
例えば毎月新NISA口座に30万円ずつ積み立てるなら、毎月わざわざ特定口座から30万円分利益確定して移す必要があります。
ただ、これは裏技①ように毎年1月にまとめて360万円積み立てれば作業は年1回で済むので裏技①と②の合わせ技を使えば運用成績も良くなるし手間も省けるし一石二鳥になる可能性があります、以上が裏技②メリット・デメリットの説明でした

裏ワザ③ 一度売って、買い戻す(評価益がマイナスの場合)⇒生涯投資枠が復活!

最後3つ目の裏技は評価額がマイナスの場合に売って買い戻すだけです。
メリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。

メリット
・生涯投資枠が復活する
デメリット
・売って買い直す最適なタイミングを読むのが難しい

この裏技では売った後、同じ金額分だけ買うので手持ちの資産は裏技使用前と使用後で変わりません。
つまり実質、株を売却してない状態なのに生涯投資枠を復活させられます。
どんな理屈で障害投資枠が復活するのか解説します、裏技③を使うとどんなメリットが あるか見ましょう。
例えば2人とも5年目まで生涯投資額1800万円を、積み立て終わって6年目以降はもう積み増しできないもの、株式相場が不調で元本1800万円に対して評価額が1200万円になってしまったものとします、例えばこの時評価損率は元本1800万円に対する損失額600万円の割合を計算すれば良いのでマイナス33.3%です。
ここで裏技使いのジルが1800万円の元本のうち540万円分を売却します、この時得られる現金は540万円から33.3%を引き算した360万円です。
同じ投資信託でも良いので、すぐに買い戻します。
実はすぐ買い戻せないケースがあるので注意が必要ですが、一旦ここではスルーします、これで投資元本は1800万円-540万円+360万円で1,620万円です。
評価額は売って買い戻しただけなので変わらず1200万円のままです、当然ジャックもジルもこの後得られるリターンは同じですが1800万円-1620万円で180万円分、生涯非課税額が復活してるジルの方が今後の資産形成を有利に進められます。

ちなみに今回の新NISAのルールとして年間非課税額が売っても復活しないけど生涯投資枠を売ったら復活するってルールになってます。

評価損率が大きければ大きいほど復活できる枠も大きくなります、逆に評価益がプラスの場合にこの裏技は発動するメリットは全くないのでやらないでください。
この裏技のすごい所は、見た目の評価損益率などは変わってしまうものの、売って買い戻してるだけなので、この後の運用成績に全く影響してない所ですね。
この裏技③は裏技②のエリーの話を考えてる時に裏技を使ったジルは生涯投資枠が余ってるのにエリーは待ってなくて可哀想だなって考えてたら、たまたま思いつきました。

一つ注意ですが新NISAのルールとして生涯投資枠が復活するのは枠を売却した次の年ってシステムらしいので注意が必要です。
ちなみに新NISAの口座は1年ごとに別々に管理されず、例えば5年間積み立てたらそのトータルのリターン の割合が平均されて算出されるみたいです。
1年目に積み立てた分の利益がプラス10%、22年目に積み立てた分の利益が+6%みたいに年ごとに別々に管理されないので、取り崩そうとすると1年目の+10%分だけ取り崩すことが出来ず、2年分のリターンが平均された+8%の投資信託を取り崩すシステムです。
この裏技は売ってその日に買い戻せないので発動するタイミングが難しいのがデメリットです、売るタイミングは含み損が出てれば出てるだけ良いし、買うタイミングもなるべく投資信託価格が安い時、つまり大底で売って大底で買えればベストですが、その大底の判断はめちゃくちゃ難しいです、大底だと思ったらさらに下げて2番底、3番底が発生したり、たまたま大底で売ることができても枠が復活する翌年にならないと買えないので、かなり難しい判断を迫られます。
例えば大底で売ってから買い戻すまでの間に株価が急上昇したら利益を取り逃してしまいます、12月にこれをやれば翌年の1月にすぐ買い戻せるのも一つのアイディアです、タイミングは難しいですが、とりあえずものすごく損が出てるなら何もしないよりは裏技を使った方が良いのは間違いないです。

「損益通算」(損出し)とは?

少し話が逸れますが特定口座、要するに課税口座は含み損がある場合、損益通算もしくは「損出し」って有名な方法があります。
どんな方法かと言うと複数の投資商品を持ってて片方は含み益、もう片方は含み損が発生した時に利益や損失を確定させると利益の方だけ課税されるわけではなく、利益と損失を合わせてプラマイゼロにして税金を回避したり抑えたりできます。
この損失を確定させることを「損出し」って言って利益と損失を相殺させるのを損益通算って言って課税口座での一種の裏技みたいな方法です。
一方、NISA口座はルール上この損益通算が出来ないから何が何でも絶対損してはいけないと言われてます、確かに損益通算が出来ない分、損が出た場合はNISA口座は課税口座より確かに不利です。
ただ損したら何も出来ないわけではなく、今回の裏技③のような方法が取れます。

「新NISAで使える「裏ワザ」を3つ紹介&解説!」雑感

株に詳しい方だからこそ思いつく、目から鱗の裏技ばかりでした。
年ごとに一括投入したり、新NISA用の資金を課税口座で運用したり、下落したら売って買い戻したり、色んな手法を思いつくもんです。
実際この裏技を使うか否かですが(度胸や手間が必要なのと)後に検証するようなので、検証待ちした方が良いかもしれません。

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