「全世界株、先進国株、米国株、積み立てNISAオススメ銘柄を徹底比較!」

投資

以前「底辺セミリタイアする為の投資銘柄にオルカンが「ヤバい」理由 」と言う記事で「オールカントリーがオススメ出来ない」理由を断言しました。
それなら一体どの銘柄がオススメなのか?私なりの最適解を提示する必要がありますよね。
初心者にオススメな銘柄にオルカンの他にも先進国や米国株と言う選択肢もあるようなので、動画で確認してみましょう。
「節約マスクのお金の話」さんの動画です。

全世界株と先進国株とS&P500(全米株)の過去のリターンを比較

3つのインデックス投資

全世界株と先進国株と米国株を比較してみましょう。

長期のインデックス投資なら何も勉強しなくても誰でもそれなりに高いプラスリターンが期待できるので、投資の才能がないほとんどの個人投資家は長期インデックス投資をするべきだと考えています。

ただインデックスと言っても実は色々あるので投資対象を何にするべきか迷う人もいるかもしれません、特に代表的なのは「全世界株に投資」するか「米国株に投資」するか問題です。

同じインデックス投資家でも全世界株派と米国株派はどちらがいいか終わらない議論を続けています。
ただ個人的には先進国派も仲間に入れてあげて、と思っています

長期インデックス投資家にアンケートして、積み立てしている銘柄は何か聞いてみたら米国株が67%、全世界かとか20%に対して先進国派は2%でした。
先進国はもう数年前まだ話題に挙がることが多かったですが、今や忘れられた存在になってしまいました。
と言うことで今回は全世界株、先進国株、米国株の3つのインデックスについて話します。
それぞれの質について軽く説明した後にリターンを比較していきましょう。

全世界株式

まず全世界株に投資ができる商品は日本の投資信託と言うと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」とか「楽天全世界株式インデックスファンド」とか「SBI・V・全世界株式インデックスファンド」ですね

オルカン(オール・カントリー)は「MSCIオールカントリーワールドインデックス」と言う指数への連動を目指す商品で、楽天全世界株式と sbi・v・全世界株式は「FTSEグローバルオールキャップ・インデックス」と言う指数への連動を目指す商品です。

どちらも世界中の記事はに投資ができる商品なのは共通していて、大きな違いは小型株を含むかどうかです。
オルカンは小型株を含まないので約3000銘柄への投資の方に対して、楽天全世界株式とsbi・v・全世界株式は小型株を含む約8,000銘柄への投資となってます。

銘柄数が全然違うから全く違う値動きをするのかと思いきや、各指数に連動する米国ETFをチャートに並べて比較しても微妙な違いしかありません。
2009年からの年別のリターンを見ても毎年わずかな違いがある程度です。
これは対象の株価室が時価総額加重平均型言って、時価総額の大きい企業つまり大企業ほど株価に与える影響が大きい仕組みになっているので小型株の影響があんまり大きくないからです。
もちろん少しは差が出てきますけど個人的には気にしても仕方がないレベルだと思います。

先進国株式

次に先進国株式に投資ができる商品は日本の投資信託で言うと「eMAXIS Slim 先進国株式インデックスファンド」とか「ニッセイ外国株式インデックスファンド」とか「たわらノーロード先進国株式」ですね。
3つともMSCIコクサイ・インデックスという指数への連動を目指す商品で、分かりやすいですね。
これも日本以外の先進国の株式に投資ができる商品です。

別に日本は仲間外れにしているわけではないですが、日本人が外国株式の成績を測る時のベンチマークとして昔から使われている数値なので投資商品としても定着しています。

米国株式

次に米国株に投資ができる商品は日本の投資信託で言うと「eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)」とか「SBI・V・S&P 500インデックス・ファンド」とか「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」とか「楽天全米株式インデックスファンド」ですね。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)」と「SBI・V・S&P 500インデックス・ファンド」はアメリカの大型株500社から算出されるS&P 500指数への連動を目指す商品で「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」と「楽天全米株式インデックスファンド」は「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」と言うアメリカの大型株・中型株・小型株すべてを含む指数の連動を目指す商品です。

全世界株の時と同じで銘柄数は500銘柄と約4000銘柄ので大きな違いがありますが、こちらも時価総額加重平均型の指数なのでチャートに並べて比較しても少しのズレしかありません。
年別のリターンを見ると前々回株の2種類に比べると少し大きな差が開いている年もありますが、そこまで劇的な差があるわけではありません。

と言うことでインデックス投資家に人気がある投資信託は大別すると「全世界株」「先進国株」「米国株」の3種類です。
よく「オルカンとSBI・V・全世界はどっちがいいですか?」「Slim米国株式とSBI・V・全米株式はどっちがいいですか」と聞かれますが、そこまで大きな違いはありません
これから比較するのはオルカンに連動する指数と、先進国株式の3ファンドに連動する指数と、Slim米国株式とSBI・V・S&P 500に連動する指数ですけど、その他の場のファンドに投資をしている場合でも同じグループのファンドなら大差はありません。

リターンを比較

それぞれの指数の各年のリターンを見てみましょう、数値はすべてドルベースで配当込みのポータルリターンです。
どれも中身は米国家を中心とした株式なので当然プラスになったりマイナスになったりの動きの向き自体はほとんど同じです。
たださすがにリターンの差はそこそこあって、特に米国株と全世界株では10%くらい差がついている年もちょこちょこあります。

全世界株がトップになっている年もあれば米国株がトップになっている年もあって、先進国株はその中間くらいにいることが多いですね。
もう少しでざっくりとトレンドが分かるように各年のリターンの順位を表にしてみました。大雑把に言うと1988年から2001年までは米国株が強くて、2002年から2009年までは全世界株が強くて、2010年以降は米国株が強い時代という感じでしょうか?

全世界観は1位が11回、2位が4回、3位が19回で、
先進国株は1位が3回、2位が27回、3位が4回で、
米国株は1位が21回、2位が2回、3位が11回です。

では実際に投資をしていたと仮定したらどうなっていたのか、1988年から2021年までの値動きをレース形式で見ていきましょう。

と言うことで仮に1988年にそれぞれ200万円を一括投資していたら2021年に全世界株は1644万円、先進国株は2899万円、米国株は4043万円になっていました。
名目の年平均リターンを計算すると全世界株が8.58%、先進国株が10.41%、米国株は11.49%でした。
年平均リターンで言うならどれも立派な数字ですけど、34年分もあると複利効果が凄まじいので最終的な金額は大きく変わってきます。
この期間は基本的には米国株が一番強いので米国株の比率が高い順に良い成績を収めています。

この時期だけでは全世界株が可哀想なので、次は全世界株が調子の良かった2002年からそれぞれのスタート時を100としてに動きを追ってみましょう。

と言うことで仮に2002年にそれぞれ200万円を一括としていたら2021年に全世界株は514万円、先進国家は550万円、米国株は618万円になりました。
後半は米国株が強い時期だったので逆転していますけど前半は全世界各が強くて先進国株も含めて抜きつ抜かれつの良い戦いをしていることが分かります。
この期間の名目の年平均リターンを計算すると全世界株が8.53%、先進国株が8.9%、米国株が9.53%でした。
米国株に投資をしている人は経済がグローバル化した現代では投資先を全世界に分散させるメリットは希薄化して米国株一本に絞ったは大きなリターンを得られると考えている人が多い印象です。
実際のところ過去30年まで見ても全世界株でも先進国株でもリスクはそれほど大きく違いはなく、リターンはそれなりの差がついています。
なのでシャープレシオは米国株が一番高くなっています。

(シャープレシオと言うのはリスクあたりのリターンを表す数字で、基本的に数字が大きい方が効率的な運用ができていると考えられます)

ただ全世界株に投資している人のほとんどは理解した上で選択している場合が多い気がします。

今後もアメリカが世界経済の中心となって高いリターンを上げる可能性が高いと思う反面、それがいつまでも続くか分からないって言う考え方ですね。

現在の全世界株の国別の構成比率はアメリカが約60%、その他の先進国株が22%、新興国の株が12%です。

別にアメリカ大好きおじさんがエコひいきしてアメリカの比率を高くしているわけではなく、現在ではアメリカに大企業が多過ぎるからこのような偏った比率になっているだけです。
もしこの先アメリカが衰退して他の国から世界を股にかけて活躍するポストGAFAMみたいな事業が誕生したら比率も合わせて自動的に調節されます。
そしてそこまで大きな成長はなかったとしても、ここ10年以上米国株が強い時期が続いているので、米国株が割高になり過ぎていて新興国株や他の先進国株は相対的に割安になってる可能性もあり、その場合2002年からのようにしばらく米国株が低迷することも考えられます。
米国株1本だと世界情勢の変化に対応出来ないので、安心して何十年先まで保有し続けられる全世界株に投資をするのアリです、本来はこれが一番正しいインデックス投資だと思います。

では忘れられている先進国株はどうなんでしょうか?
こちらも同じように米国株が中心で72%を占めてますが、新興国家部が含まれていないのは全世界株との大きな違いです。
新興国の爆発力も取り込めない上、長期的に伸びしろがなさそうなアメリカ以外の先進国が混ざっているのでどっちつかずな印象に見えます。
実際に成績に見ても米国と新興国株の間になることが多かったです。

じゃあ先進国株の良い所はどこかと言うと「資本主義の国に分散投資が出来る」点です。
基本的にインデックスが長期では右肩上がりに上昇を続ける可能性が高いのは、それが資本主義経済の仕組みだからです。

ただ新興国には自由に経済活動を行える仕組みがない国もあって、果たして株価が右肩上がりになるのか懐疑的な方もいて、特定の新興国に投資はしたくないという考え方の人といると思います。

例えばアメリカへの一国集中は避けたいけど中国に投資するのも嫌だって言う人にオススメの商品です。

(番外編ですが企業型確定拠出年金で選べる低コストインデックスファンドが先進国株式しかないっていうパターンとかもあるらしいですね)

それぞれに投資する理由も全部納得できるので、ぶっちゃけ好みで選べば良いだけの話です、大事なのはそれぞれの特徴をちゃんと理解した上で、自分が信じる商品を選ぶのがコツです。

「全世界株と先進国株とS&P500(全米株)の過去のリターンを比較」の雑感

アメリカ一辺倒だと不安、分散投資したい場合、先進国株式が無難な選択肢なのかもしれません。
そんなわけで色々と検討した結果、積み立てnisaの銘柄は「先進国株式」に落ち着きました。
(利率が物足りないと思ったら、全米株式なりS&P 500なりに変更する可能性も十分にあり得ます)

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