漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトは底辺セミリタイアにオススメなのか?

アルバイト・仕事

基本的には業務自体も簡単で「楽」だとネット上で評判な漫画喫茶・ネットカフェのアルバイト。
底辺セミリタイアにおすすめなアルバイトn選」でも、底辺セミリタイアにオススメなバイトの一つとして取り上げてみました。
全体的な概要ですが、おさらいするとこんな感じです。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトの概要

  • 室内勤務で業務が少なく待機時間が長い(ただし大手は業務が多い)
  • 仕事内容は清掃がメインで接客、洗い物などの雑務が中心
  • 汚い部屋の清掃や泥酔客、クレーム客の対応に注意が必要

それでは具体的な実態を見てみましょう。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトの仕事内容

主に清掃する場所は「店内のフロア」「個室」「シャワー室」「トイレ」「喫煙所」の5つです。

具体的な清掃業務の内容は「モップやコロコロを使った掃除」「椅子、デスク、キーボードをアルコール消毒で拭く」「放置された漫画の回収」「ドリンクバーの機械の清掃」「ゴミ捨て」「シャワールームの水滴をタオルで拭き取る」と言った感じです。

受付業務は主に「新規会員登録の案内」「チェックイン手続き」「チェックアウト手続き」「レンタル品の貸し出し」「レジ点検・両替」の5つで、マニュアルに沿って行えば大丈夫なので、そこまでコミュニケーション能力が無くても大丈夫なようです。

その他の仕事に「調理(注文が入った場合、ほぼ電子レンジ)」「ドリンクバーの清掃・シロップ補充・メンテナンス」「コミックの整頓・補充・新刊の用意」「ブランケット、スリッパの補充」「ブランケットの洗濯」「食器類の洗浄」「パソコンのアップデート作業」「物販商品の品出し」「発注業務全般」なんかもあります。

さらにダーツ・ビリヤード・フード・シャワー等があると仕事量も多くなります。

一つ一つは基本的に難しい内容ではないですが、人の使った個室を掃除するわけなのでマナーの悪いお客さんの後だと個室掃除が大変だったり、シャワールーム掃除の時には濡れることもあります。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトの注意点

治安の悪い場所だと客層が悪かったり、都内や駅近の場合だと屋外でクーポンを配る仕事なんかもあるので注意が必要です。
都心などの立地にも寄りますが、場所によってはギリギリの人員しか用意しておらず、世間で言われている「楽」とか「暇」と言うイメージとは裏腹に忙しくて仕事がきつい店舗などもあるので注意が必要です。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトの勤務時間・シフト

勤務時間ですが、24時間営業のお店なら基本的にシフト制で、深夜~早朝の夜勤、朝~夕方の昼勤、夕方~深夜の準夜勤と、幅広い時間で選択可能です。
1日3時間からOKな店舗も多くダブルワークにもオススメ、学生なら学校が終わった後の数時間でも入れるようです。

深夜は基本的に人員を減らしているので募集人数は多くないですが、人が集まりにくい時間帯でもあるので募集している所は結構あります。
(店舗によっては深夜はすでに埋まっていて朝~昼のみ、夕方~夜のみ募集している所もあるので求人をしっかり確認しましょう。深夜帯なら、学業優先の大学生や、セキュリティ上の都合で主婦が入りづらいはずなので、フリーターに紛れて働ける機会も見込めるかもしれません)

夕方~夜の時間帯は、学校の帰りや仕事終わりのお客さんが来られるので忙しくなりがち、調理と受付の両方を同時にこなす必要も出てくるので注意が必要です。

逆に暇なのは平日の朝~昼の時間帯で、従業員の数も減るので臨機応変に対応する必要がある反面、土日や金曜の夕方の忙しさと比べると楽なようです。

面接の際も忙しい「土日祝」に入れるか否かを面接で質問されるようです。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトの時給・給料面

肝心の給料面ですが他業種と比べても別に時給が高いわけじゃなくコンビニ以上、飲食店以下と言った感じです。
時間帯は朝勤(朝8時から13時)昼勤(13時から17時)夕勤(17時から23時)夜勤(23時から翌朝8時)の4種類あるのが一般的ですが、どうしても稼ぎたい場合は22時~翌朝5時までの時間帯を含む深夜帯の時間帯は時給が25%アップして効率よく稼げます。
さらに土日の時給は、平日よりも少し高くなるので、狙ってみても良いでしょう。
多少忙しくても構わないので稼ぎたい場合は、駅近の店舗だと時給も高めに設定されているのでオススメです。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトのメリット

仕事自体は単調

何を持って「楽」と表現するのか、人によって解釈が別れる部分ですが、恐らく「シンプル」って意味合いなのでしょう。
(決してイージーと言う意味ではないので注意が必要)
一つ一つの業務自体は単純な作業が多く、冷暖房完備の店内で過ごせる上、お店の中を走り回ることもありません。
力作業も大してないので、肉体的に大変、と言うこともありません。

誰でもこなせる内容なので淡々と自分のペースで仕事したい人向けです。

暇な時間帯はゆっくり出来る

特にお客さんの利用が少ない「早朝の時間帯」が一番楽で「深夜の時間帯」が二番目に楽な時間帯だそうです。
(但し土日祝だと忙しいケースがあり)

コミュ障や陰キャでも務まる

一般的な接客業だと陽キャでないと面接すら通らないケースも多々ありますが、漫画喫茶・ネットカフェは(条件さえ満たせば)コミュ障や陰キャでも面接に受かりやすいようです。

その理由ですが、漫画喫茶・ネットカフェは居酒屋やコンビニ等と違って基本的に「静かに」接客することが多いから、と言うのが理由です。
特に深夜の時間帯は寝ている人もいるので、店内に響き渡るような声なんて出したら、お客さんからクレームが来る可能性があるので、逆に考えると大きな声を出すのが苦手な人向けです。
スタッフ同士の会話も「インカム」と言って、胸元に付けたマイクと、耳にイヤホンを通して伝達する感じです。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトのデメリット

場所によっては忙しい

大手ネットカフェではマニュアルもきっちりしていて、空いている部分の仕事を常にこなす必要があり、世間でよく言われる「楽」とか「暇」ってイメージとは裏腹に忙しいです。
(特に土日祝や夕方~夜の時間帯などの「混む」時間帯)
それでも仕事自体は単純なのでそこまで大変じゃなく、忙しいとは言っても急かされるようなことは少ないので自分のペースで仕事ができるようです。

掃除がとにかく大変

漫画喫茶・ネットカフェと言う場所柄のせいか「ネットカフェ難民」がよく利用したりするので、利用した部屋がタバコの灰、食べ物の残りカス、フケや使用済みティッシュ等が放置されてたり、トイレがとんでもなく汚れてたり、とにかく掃除が大変だったりするケースもあるようです。

酔っ払った客の対応も大変

飲酒しているお客様は「入店お断り」としている漫画喫茶・ネットカフェが多いですが、実際は終電を逃した泥酔客も来店するケースがあり、ひどい状態の場合はお断りするしかないですが、酔っ払ってる客に絡まれたり、下手をすると嘔吐することもあるので大変です。

客室が悪いとクレーム対応に追われる

お客さんからクレームが出ることもあり、特に「音」に関するクレームが多いです。

主なクレームの内容は「隣のブースのタイピングの音がうるさい」「いびきをかいている客がうるさくて寝られない」「カップルが行為しているようなので注意してくれ」と言った感じで、注意する場合も色々と気を遣います。
他にも会員制で身分証が必要なのに持ってない場合、理不尽にごねる悪いクレーマーもたまにいるので注意。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトの懸念点

中高年でも雇ってもらえるのか?

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトは場所柄「大学生向け」なイメージがどうしても否めません。

求人情報を調べると「幅広い年齢層の方が活躍」とか「アルバイト未経験者、ブランクのある方、シニアも大歓迎」みたいな文言をたまに見かけるのですが、実際にどれくらいの年齢層まで漫画喫茶・ネットカフェで働けるのか?年齢制限はあるのか?って点が、底辺セミリタイアを望む身としては気になります。
もしかしたら主婦などの女性ならOKだけど男性の求人はご遠慮いただきたい、なんてケースなのかな……と思いきや、こんな情報に出くわしました。

ネットカフェの中の人のブログ

ブログ主はどうやら現役でネットカフェ店員として働いているらしく、意外にも「すぐ辞める人が多い」らしく、人員も流動的なようです。
理由として漫画喫茶・ネットカフェは「キツくて割に合わない」らしく、若い人がなかなか業務内容に堪え忍んでくれないので、結果的に数日経ったら来なくなるケースが多いようです。

(あくまでもブログ主が勤めている店舗の実態で、一般的には大学生や主婦や若年フリーターが多いはずです)

月給はそこまで高くない

他にも「漫画喫茶・ネットカフェのバイトだけでは食べていけない」のも原因があって、24時間営業で3交代制の場合は月給が約15万円、さらに4交代制の場合は12万円程度しか稼げないようです。
仕事内容はきついのにお金は儲からない、と言う理由からバイトがなかなか定着しない現象が起きているようです。

(本業が別にあって、副業で漫画喫茶・ネットカフェの店員として働いているケースが多いようです)

結果的に漫画喫茶・ネットカフェの高齢化が進んで、最近では中年だらけになってきているのが現状、1年以上働いてくれるスタッフが10人に一人くらいの割合、と言う有様なようです。

逆に考えると、中年までなら(仕事のキツさは一旦差し置いて)漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトとして入り込む余地はあるかもしれません。

面接が厳しい?

ネット上でも「漫画喫茶・ネットカフェ=楽」と言うイメージが先行しているわけで、裏を返すと楽なバイト目当てで面接にやってくる人間が後を絶ちません。
当然、店舗側も面接で篩いに掛ける必要があるわけで、面接の内容もそれなりに厳しいかもしれません。
面接の際はとにかく「清潔感」のある服装・身だしなみなどに気を遣いましょう。
派手なネイルや金髪などの奇抜な髪型はNGです。

あとは受け答えも重視されます。
シフトに関してですが、忙しい「土日祝」に入れるか否かを問われるようです。

動画主の話によると「シフトに入れるアピールが大事」らしく、漫画喫茶・ネットカフェ自体は24時間365日営業なので都合のいいバイトが欲しいようです。

基本的なPC操作スキルが求められるので、漫画やオンラインゲームに詳しい人も好印象です。

漫画喫茶・ネットカフェ店員は接客業と言うより「清掃業」に近く、ブース等の汚いものを掃除する機会がとにかく多いです。
どんな汚物でも掃除する必要があり、漫画喫茶・ネットカフェの仕事がキツいと感じる原因の一つです。

反面、コミュニケーションが少ないので接客スキルはそこまで求められないので、接客業だけど採用されない人でもワンチャン採用される可能性があるようです。

総合的に「こいつ便利そうだな」と思ってもらうのが面接では大事なようです。
言うまでもなく、志望動機・志望理由を聞かれた際に「楽そうだから選びました」なんて返答はご法度です。

漫画喫茶・ネットカフェのアルバイトは楽?つらい?結局どっち?

結局、楽かつらいのか店舗次第です。

100席以上ある大型店舗や、カラオケルームやビリヤード、ダーツなどの設備が併設されている店舗だと覚えることも多くなるので、必然的に業務量も増えるので仕事を覚えるのも大変です。

立地に関してですが駅近や繁華街近くのお店だと、どの時間帯でもお客さんが来たり、特に終電前後の時間帯になると酔っ払ったお客さんの対応にも追われるので大変です。
もしかしたら「シンプル」って意味では楽だけど、決して「イージーではない」って意味合いなのかもしれません。

個人経営だったり、地方にある小規模の漫画喫茶・ネットカフェだとお客さんも少なく、変な人も来ないので比較的「楽」な店だったらしいです。
(大手の漫画喫茶・ネットカフェばかりなので条件に合う店舗を探すのが大変そうですが)

この方の場合は3、4店舗しか展開していないような小規模のチェーン店で勤めていたので「楽」な店に運良く巡り合えたようです。
(35歳の動画主曰く)年齢で弾かれることがない「懐の深さ」がある、とも語っています。
(あくまでも仕事をきっちりこなすのが最低条件です)

いつの間にかネット上で広まった「漫画喫茶・ネットカフェ=楽」と言ったイメージがどうしても先行しがちですが、こちらの動画で語っている「同じ価値観や仕事への姿勢で居心地が良かったのも大きい」「陰キャっぽい人が多い、無理せず一緒に働けた」「意識高い系とか陽キャがあまりいないので長続きした」と言う部分の方こそ重視すべきかもしれません。

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